スマートフォン版へ

【2023年レース回顧・戸田】ドウデュースの有馬記念勝利は“必然”だった

スポーツ報知
  • 2023年12月31日(日) 14時00分
京都記念・G2(2月12日、阪神2200メートル、13頭立て=良)

 有馬記念で華々しく秋2走の悔しさを晴らしたドウデュース(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎父ハーツクライ)。その強さを改めて再認識したが、記者は今年初戦のパフォーマンスに魅了された。

 ドバイ・ターフ(左前肢跛行のため出走取消)への出走を見据え、昨年の凱旋門賞19着からの国内復帰戦。一昨年の年度代表馬エフフォーリアとの初対戦としても注目を集めた一戦だった。レースは圧巻のひと言。ペースの上がった3コーナー過ぎからただ一頭だけ、“別次元”の手応えでまくり気味に進出。11秒6―11秒3―11秒6のラップを刻んだラスト3ハロンを、次位に0秒5差つける34秒0の末脚で快勝。4コーナー手前でドウデュースの勝利を確信。そこからは、自分の本命馬・マテンロウレオ(2着)の2着争いしか見ていなかったほど圧倒的な強さだった。

 ただ、京都記念で素晴らしい能力を目の当たりにしながら、有馬記念では本命に推せなかったことが情けない。今年の京都記念宝塚記念と同じ、阪神2200メートルの舞台で行われたにも関わらずだ。以前から関連性の高いと言われる宝塚記念有馬記念。ともに非根幹距離(400メートルで割れない距離)の右回りで行われ、直線が短い上に急坂が待ち構えるコース設定。求められる“能力”が共通している点が、両グランプリを好走する馬が多い要素だと思う。勝負事に「タラレバ」が禁物なのは承知しているが、今後への自戒の念も込めてこのレースを選んだ。

 そして有馬記念で本来の輝きを取り戻したドウデュースは来年、再度の海外遠征も視野に入れている。どんなパフォーマンスで世界のホースマンを驚かせてくれるのか。胸を高鳴らせ、その時を待ちたい。(戸田 和彦)

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す