「
園田ジュニアカップ」(31日、園田)
開催最終日の11Rで行われた2歳重賞は、5番人気の
マルカイグアスから中団から直線で外を伸びて重賞初制覇を果たした。2着はハナを争った3番人気の
ミスターダーリンが粘り、3着には4番人気の
トウケイカッタローが後方から内を伸びて続いた。
マルカイグアスは8月30日の新馬戦から4戦目で重賞初制覇を成し遂げた。「競走馬は消耗品なので、今年は4戦だけと決めていた。最後に重賞を勝てたので、今後のローテは白紙。兵庫ダービーを目標に、どう予定を組み直すか」と橋本明師。2013年の開業から重賞41勝目だが、2歳重賞は初めてだ。
ハナを争う
クラウドノイズ、
ミスターダーリンを
マルカイグアスは2列目で追走。最終3角から外へ進路を取ると一気に抜け出した。「外枠だったが、うまく内にもぐり込めた。学さんから『思い切って乗ってこい』と励まされていた」と鴨宮祥。主戦の
田中学がケガによる休養で、急な乗り代わりにもかかわらず大役を果たした。
兵庫県競馬を代表するジンギ、
エイシンニシパを管理する名伯楽にとって、大みそかに23年で最初の重賞勝利。「2頭が戦線離脱してから、もう二度と重賞を勝てないかもと思っていた」とレース後は目を潤ませた。「走る馬は無駄遣いしない。次走が
菊水賞(24年4月3日)になっても、ぶっつけで調整できる」。“橋本哲学”の有言実行で、今春のクラシック戦線の席巻をもくろむ。
提供:デイリースポーツ