24年クラシック戦線が動き出した。今年最初の3歳牝馬重賞「第40回
フェアリーS」が7日に中山競馬場で行われ、西村淳騎乗の5番人気・
イフェイオンが4番手から抜け出して重賞初制覇。
桜花賞(4月7日、阪神)に名乗りを上げた。管理する
杉山佳明師(40)は開業4年目でうれしい重賞初制覇となった。
西村淳の強気な騎乗が光った。
イフェイオンは8枠13番からのスタート。「外枠だったので難しい競馬になると思っていた」という鞍上の不安をよそに、パートナーはポンとスタートを決めた。終始外を回らされながらも4番手をキープ。4角で先行勢に並びかけ直線早めに先頭に立つと、猛追するラ
イバルを何とか振り切った。
ガッツポーズで引き揚げて来た鞍上は「終始手応えが良かった。思い描いていた通りのレースができました」と会心の笑みを浮かべた。
前走で未勝利戦を勝ったばかりの
イフェイオンに重賞挑戦を進言したのは西村淳だった。「まだ若いし改善する点はいっぱいありますが、そこをクリアしていけばもっと凄い馬になる。この馬でクラシックに行けたらいいですね」と先を見据える。この馬で「目標達成」という明確なビジョンができたからだ。「昨年G1を勝つのを目標にしていたのですが、できなかった。今年こそ何とか獲りたいと思っています」と目をギラつかせた。
重賞初制覇となった杉山佳師は鞍上に感謝しきり。「暮れのG1も考えていたのですが“
フェアリーSに行ったら勝てる”と。外枠だったけどジョッキーの言葉を信じていました」と笑った。今後はいったん宮城・山元トレセンに放牧の予定。「センスある競馬で賞金を加算してくれた。
桜花賞に向けてしっかり調整していきたい」と指揮官。
イフェイオン&西村淳のコンビが、24年3歳牝馬クラシック戦線に名乗りを上げた。
イフェイオン 父
エピファネイア 母イチオクノホシ(母の
父ゼンノロブロイ)21年4月1日生まれ 牝3歳 栗東・杉山佳厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台
ファーム 戦績3戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4581万8000円 馬名は
ベツレヘムの星と呼ばれる星形の花の名前。
スポニチ