「
フェアリーS・G3」(7日、中山)
直線坂下で早め先頭に躍り出たのは、未勝利戦を勝ったばかりの5番人気
イフェイオン。ゴール前で外から2着馬に迫られると、グイッともうひと伸び。勝負根性を発揮して重賞初Vを勝ち取り、牝馬クラシック戦線に名乗りを上げた。
中山のマイル戦では厳しいとされる8枠からの戦い。西村淳が「スタートだけは決めたい」と願った通り好発を切ると、すぐに好位へ取り付いた。そこからは鞍上の想定通り。「思い描いたようなレースでした」と満足そうに振り返った。「まだ改善点はあるけど、そこを教えていけばもっといい馬になる。僕自身、今年はG1を勝ちたい。クラシックで乗れたらいいですね」と相棒との頂点奪取をイメージした。
21年に開業した4年目の杉山佳師にとって、うれしいJRA重賞初勝利。前走後は阪神JF挑戦の選択肢もあったが「ジョッキーが
フェアリーSにと。勝てます、と言ってくれたので。騎手を信じて良かった」と有言実行の勝利をたたえた。
「線が細かったり、競馬前の
テンションが高かったりと課題はあるけど、初めて見た時からセンスのある馬。この馬で
桜花賞にと思っていた」と指揮官が見据える舞台は3カ月後の仁川。馬名の由来は「星形の花の名前」。満開の桜に負けない、鮮やかな花を咲かせてみせる。
提供:デイリースポーツ