エピファネイア産駒の
ブローザホーン(牡5、美浦・中野栄治厩舎)が、
日経新春杯(4歳上・GII・芝2400m)で重賞初制覇を目指す。
日経新春杯は関東馬にとって相性の悪いレースだ。21世紀になって以降、延べ43頭が出走して[1-2-4-36]の勝率2%、複勝率16%。19年に
グローリーヴェイズが“初勝利”を挙げたが、3番人気以内が9頭も出走していることを考えると物足りない成績といえる。
5年ぶりの関東馬の勝利なるか。今年のエース格は
ブローザホーンだ。昨春から本格化して2勝クラス、3勝クラスと連勝。重賞初挑戦となった
函館記念は追い込み届かず3着だったが、続く
札幌日経オープンを6馬身差で制し、オープン初勝利を手にした。前走の
京都大賞典は心房細動で競走中止だが、その後はリフレッシュを挟んで順調そのもの。除外にはなったが、昨年末の
有馬記念に出走を予定していたぐらいだから、態勢は整っている。
どちらかといえば早熟傾向の
エピファネイア産駒だが、
ブローザホーンは初勝利に9戦を要したように、使いつつ力を付けてきた。それだけに、明けて5歳の今年が勝負の1年になるはず。まずはここで初タイトルをつかみ取り、春の大舞台へと弾みをつけたい。