ファンに思い出の
日経新春杯を聞くと、09年は上位に挙がるのではないだろうか。メンバー中最軽量の49kgだった11番人気の
テイエムプリキュアが大逃げを打ち、まんまと押し切り。05年の阪神JF以来、実に3年1カ月ぶりの復活Vを決めたからだ。そこで今回はGI馬の印象的な復活について綴ってみたい。
まず、最長GI勝利間隔記録を持っているのは、98年の朝日杯3歳Sを制し、02年の
安田記念で2つ目の
ビッグタイトル獲得となった
アドマイヤコジーン。両レースの間隔は3年5カ月19日だった。後藤浩輝騎手の
JRA・GI初制覇として記憶している方も多いだろう。
近年のGI馬の復活といえば、
マカヒキの名前を思い出す人が多いだろう。3歳秋のニエル賞を制した後、善戦はしても勝利に手が届いていなかったが、8歳秋の
京都大賞典で実に18戦ぶり、そして5年1カ月ぶりの勝利を挙げた。これは
日本ダービー馬の史上最年長勝利記録であり、GI馬による最長勝利間隔記録でもあった。また、
JRAのレースに限れば、16年の
日本ダービーから数えると5年4カ月11日ぶりの勝利だった。
現役のGI馬で勝利から遠ざかっている馬となると、22年の
大阪杯覇者の
ポタジェ、同じく
皐月賞馬の
ジオグリフらが気になる。復活の1勝を目指すそれぞれの動向にも注目していきたい。