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パンサラッサ引退式 ファンと別れ 個性派の血2世へ 矢作師「イクイノックスの子どもを負かしてほしいです」

デイリースポーツ
  • 2024年01月09日(火) 06時00分
 海外G12勝馬パンサラッサ(牡7歳、栗東・矢作)の引退式が8日、中山競馬場で行われた。昨年12月23日に予定されていたが、馬の体調を考慮して延期となっていた。

 22年ドバイターフでG1初制覇を果たし、昨年3月には世界最高賞金を誇るサウジCを日本調教馬として初制覇。国内G1制覇はかなわなかったものの、22年天皇賞・秋ではイクイノックスの2着に力走するなど、大逃げでファンを魅了した。

 昨年のジャパンC12着がラストラン。主戦を務めた吉田豊は「一番思い出に残っているのは天皇賞・秋。悔しい思いが強いですね」と振り返り、「パンサラッサの子で大逃げをしたいか」と問われると「そういう機会があってほしい」と笑顔で応じた。

 同馬を管理した矢作師は「サラブレッドは努力だけではなかなか素質に勝てないものですが、彼はそれを克服した」と褒めたたえた。第二の馬生に「イクイノックスの子どもを負かしてほしいです!」とエールを送り、約4000人のファンを沸かせた。

 今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬入り。南半球とのシャトル供用を予定している。日本競馬史に残る“個性派”の血は日本、そして世界へとはばたく。

提供:デイリースポーツ

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