「
日経新春杯・G2」(14日、京都)
新春恒例のハンデG2が4年ぶりに京都に帰ってきた。明け4歳の
サトノグランツはここから始動。前走の
菊花賞こそ10着と敗れたものの、G22勝と実績は十分だ。名門・友道厩舎の素質馬が重賞3勝目をゲットし、再び進撃を開始する。
舞台が京都に戻った伝統の一戦で、
サトノグランツが反撃を狙う。3歳だった昨年、ダービー、
菊花賞とクラシックでは振るわなかったが、
京都新聞杯、
神戸新聞杯を制して重賞2勝。さらなる高みを目指すべく、24年の始動戦を迎える。
G1の壁は高かった。前走の
菊花賞は中団のやや後ろで鞍上が手綱を動かし続けたが、ついていけずに最後も伸び切れなかった。初の3000メートルで持ち味を発揮できず、見せ場なく10着に敗れた。友道師は「脚は使っていましたが、(前が)止まらなかったですね。あれが現状です」と冷静に振り返った。
それでも前哨戦だった2走前の
神戸新聞杯をレコード勝ち。まだ緩さがあり、陣営も本格化は先としながらも、G22勝と能力があることは確かだ。師は「
菊花賞の後は疲れがありましたが回復しました。いい感じで帰ってきましたし、年末もしっかりやったことで変わってくると思います」と手応え十分だ。
4日の1週前追い切りは、栗東CWで川田を背に3頭併せ。6F85秒0-38秒1-11秒6と力強い脚さばきを披露し、最先着を決めた。指揮官は「まだ緩さはあるが、いい負荷がかけられたし、これで良くなってくれれば。これまでの戦い方を見ても最後の勝負根性が強い。今回はハンデ戦でチャンスは十分ありそうです」と期待を込める。再びG1へと駒を進めるためにも、ここで最高のスタートを切ってみせる。
川田を背に栗東CWで6F85秒0-11秒6(仕掛け)をマーク。内の
ケーブパール(3歳1勝クラス)に首差先着、外の
ミスフィガロ(6歳3勝クラス)に1馬身半先着した。まだ気持ちが入っておらず昨秋ほどの迫力はないが、それでも及第点は与えられるシャープな動き。直前で上がりをビシッと追って気合をつければ、きっちりと仕上がりそうだ。
提供:デイリースポーツ