【地方からの風】ユニークな名前の裏に底知れない可能性が隠されている。浦和のナニハサテオキ(牡5＝平山)が、4日の川崎スパーキングオールスターチャレンジを3馬身差で勝利。2月1日に行われる報知オールスターカップ(S3、川崎2100メートル)の切符をつかんだ。後日、平山師にレース後の様子を聞くと「元気が良過ぎて、ケガが心配になるくらい」と笑顔。順調なら青写真通り、重賞に駒を進めることになりそうだ。

　手綱を取った森は「直線はもう少し突き放してほしかった。そこは物足りなさがあった」。強敵との戦いを見据えて辛口のジャッジ。それでも「まだ中身が重い感じだった。相手強化を状態面の上積みで相殺できれば」と期待を寄せた。

　JRA在籍時は芝で1勝。クラシックを目指したが、故障に泣いて南関へ移籍。ここまで【6・2・0・0】と全く底を見せていない。師が「凄い背中をしていた」と転入当時を振り返ると、森も「何で1勝クラスからの移籍で、これだけ走るのかなと思った」と戦歴を詳しく調べたという。この先、古馬の勢力図を一気に塗り替える可能性も十分ある。何はさておき、来月の重賞デビュー戦をじっくり見守りたい。

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