「
愛知杯・G3」(13日、小倉)
喜びはひとしおだろう。1番人気に支持された
ミッキーゴージャスが、直線早めに抜け出し栄光のV。安田隆師と川田の師弟タッグに導かれ、初の重賞タイトルを手にした。
熱い抱擁で歓喜を分かち合った。管理する安田隆師は定年のため3月5日をもって引退予定。「師匠とともに挑める最後のチャンスだと思っていたので、決め切れてありがたく思います。レースの内容どうこうというよりも、必ず勝てる競馬をしたかった」と川田。冷静沈着な鞍上もいつになく力が入った。レースは後方から3角過ぎで早めに進出すると直線入り口で先頭へ。名手のムチに応え、後続の猛追をしのいだ。
安田隆師は「後ろから迫ってきてドキドキしたけど押し切ってくれてホッとしている」と頬を緩める。出会いから20年あまり、今やトップジョッキーに君臨する愛弟子の気迫のこもった手綱さばきに「初めての弟子が最後の最後に花道を飾ってくれた。うれしいです」と感慨深げだった。
今後は放牧に出される予定。次の所属先は未定だが、解散する安田隆厩舎を離れてレースに臨むことになる。トレーナーは「以前はすごく貧弱だったけど、だいぶ実が入ってきた。大きいところを狙える器」とさらなる飛躍に期待を込める。父
ミッキーロケットにも重賞初タイトルをもたらした“孝行娘”の活躍はこれからだ。
提供:デイリースポーツ