「
京成杯・G3」(14日、中山)
ベテラン横山典に導かれ、5番人気の
ダノンデサイルが重賞初制覇を達成。2着に息子の武史&
アーバンシックを従え、自身が持つJRA重賞最年長記録を更新(55歳10カ月23日)すると、ゴール後の小さな
ガッツポーズで喜びを表現した。
道中は5番手の外めで流れに乗った。「いつも通り、馬のリズムを一番大事に乗りました」と完璧に折り合いをつけ、4角手前から前団を射程圏にとらえる。直線に入って外へ一瞬ふくらむ場面はあったが、ひと追いごとに脚を伸ばして豪快に突き抜けた。
ト
リッキーと言われる中山も難なく克服。「(コーナー4つが)あまり向いているとは思わないけど、きょうはいいポジションで
リラックスして走れたので。不利のないように、いい所でスパートして、いい感じに伸びてくれた」と名手は笑みを浮かべた。
1年前に
皐月賞馬
ソールオリエンスが制した出世レースを勝ち切り、春に向けて期待がふくらんだ。安田翔師は「(クラシックへの)憧れはあります」と話しつつも「完成するのは来年くらい。その成長を邪魔しないようにしたい」と気を引き締めた。次走については明言を避けたが、「どこを目標にするか。それで次を決めたい」と、
皐月賞(4月14日・中山)かダービー(5月26日・東京)に照準を定め、逆算してローテーションを組む方針。ベテランの名手とともに、王道路線を突き進む。
提供:デイリースポーツ