◆第41回
東海S・G2(1月21日、京都・ダート1800メートル)
ペプチドナイル(牡6歳、栗東・
武英智厩舎、
父キングカメハメハ)が重賞初制覇の絶好機だ。以前はハナを切れないと、もまれ弱い面を見せていたが、前走の
ベテルギウスS(1着)で解消。武英調教師は「控える形で結果を出せたのは収穫でした」と手応えをにじませた。
その前走を振り返ると進境が見て取れる。ペースアップした4コーナー手前で窮屈なところに入り、万事休すと思ったが、直線に入ると諦めることなくエンジンに火がついた。馬群を割ってメンバー最速の脚で差し切り勝ち。最重量の59キロを背負いながら、2022年の
チャンピオンズCで3着のハピ(2着)に先着と重賞級の力を十分に示した。
トレーナーは「臨機応変に行けると思います」と期待。逃げ一辺倒だった時期と違い、他馬の動きを見ながら自在に運べるようになったのは強み。記者にとっては2着馬と0秒1差の4着で悔しい思いをした、昨年の
みやこSの分まで一気に回収しようという算段もある。(戸田 和彦)
スポーツ報知