「AJCC・G2」(21日、中山)
これまでに積み重ねてきた重賞タイトルは3つ。4度目の重賞制覇へ向けて、8歳馬
ボッケリーニが今年の初戦を迎える。
昨年秋は勝ち切れなかったとはいえ、
京都大賞典、チャレンジCと強豪相手に連続2着。ともにタイム差なしで勝ちに等しい内容だった。池江師は「前走(チャレンジC)は2着でも完璧に乗ってくれましたね。抜け出す時に少しだけ手間取るところはありましたが、その分だけ脚がたまったとも言えますから」と納得の表情で振り返る。年齢を重ねても衰えはなく、むしろ円熟味が増している。だからこそ今年に懸ける期待も大きい。
中間の乗り込みも入念だ。1週前には主戦の浜中がまたがって栗東CWで併せ馬。僚馬に半馬身遅れはしたが、もともと追い切りは動かないタイプ。量的には十分足りている。感触を確かめた鞍上は「しっかりと追ってほしいとの指示。もともと(ケイコで)動くタイプではないし、(体が)浮いてしまうところはありましたが、体調は悪くないと聞いています。このひと追いで良くなってくれれば」と冷静に分析した。
舞台の中山はまだ勝ち鞍こそないものの、
日経賞を2年連続で2着、当レースでも2年前に3着と相性は悪くない。「コース実績はありますし、距離も問題はない。G2なら能力は上位」と自信をのぞかせた浜中。まずは24年初陣で力を示し、G1の頂へ向かう。
〈1週前診断〉浜中を背に栗東CWで6F80秒0-12秒4(一杯)。併せた
キングサーガ(7歳2勝クラス)に半馬身遅れたものの、もともとがケイコ駆けするタイプではないだけに、それほど気にしなくていい。動きは力強く、引き続き好調をキープしている。
提供:デイリースポーツ