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【AJC杯】チャックネイト全開!Wコース併せ楽々1馬身先着 巧腕キングはスタミナ絶賛

スポニチ
  • 2024年01月18日(木) 05時30分
 東西重賞は6歳セン馬のハーツクライ産駒に注目。中山の新春開催ラストを飾る「第65回AJC杯」の追い切りが17日に行われ、本格化の兆しを見せるチャックネイトがWコースで軽快な動きを披露。2度目の重賞挑戦でのタイトル奪取に向けて万全の仕上がりだ。

 輝く馬体に充実ぶりをにじませるチャックネイトの最終追いはWコースでの併せ馬。1馬身先行したサトノオラシオン(3歳1勝クラス)を前に見ながら脚をため、5F66秒5〜1F11秒6で楽々と1馬身先着。堀師は「この馬とすれば心身がまとまっているし、体も維持できている」と好況を伝えた。

 重賞初挑戦の前走・アルゼンチン共和国杯は3着。のちに香港ヴァーズで2着激走のゼッフィーロ相手に0秒2差と食らいついた。ハーツクライ産駒らしい遅咲き。昨春に去勢し、秋にオープン入りを果たした。全4勝を休み明けで挙げている一走入魂タイプで、「去勢効果が出てきたし使い減りするので、狙ったレースを使った方が精度も上がる」。2カ月の間隔を空けたここは勝負駆けの位置づけだ。週末は雨予報もあるが、「前々走(六社S1着)で道悪(重馬場)を経験している点も心強い」と死角は見当たらない。

 注目は“頼れる女”との初タッグ。英国出身でオーストラリアを拠点に活躍するキングは1週前追い(Wコース5F64秒4〜1F11秒3)に騎乗し、「フィーリングが良かったし、徐々に加速するいい調教ができた。折り合いがつけやすく、素晴らしいステイヤーと感じた」と好感触を得た。キャリア14戦全てで掲示板を確保、3着内率86%を誇る堅実派の相棒のレースVTRは入念に確認済み。「走るごとにレベルアップしている。スタミナが武器で、跳びが大きいので(中山の)急坂も耐えられると思う」とイメージを膨らませている。

 スタート技術と道中の折り合いに絶対の自信を持つ巧腕と、充実期を迎えた6歳セン馬の融合。鞍上のもくろみ通りに「リラックスしてリズム良く」勝負どころを迎えられれば、直線は独壇場になる可能性も十分だ。

 《驚異の複勝回収率319%》キングは年始からの短期免許で既に3勝を挙げ、芝に限れば3着内率は61.5%。これは昨年の川田やルメールの数字を上回り、複勝回収率は驚異の319%を誇る。8日カーバンクルS(アビッグチア=15番人気3着)、13日ニューイヤーS(アナゴサン=9番人気3着)とメインレースでも奮闘。「特に今週は寒いけど、日本での滞在、そしてこの国の競馬を楽しめている。いきなり結果が出たこともうれしいし、このまま頑張っていきたい」と表情も明るい。

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