短期免許で来日中のレネ・ピーヒュレク(36)は、14日の中山12R(7番人気
ロゼル)で
JRA32戦目で初勝利を挙げた。「欧州との一番の違いは道中のペース」と当初はレースの違いに戸惑いもあったが「週を追うごとにアジャストしてきている。欧州にいた頃のパフォーマンスに近づいてきているよ」とアピールする。
14年
ジャパンCに出走した
アイヴァンホウ(6着)の調教担当として来日。滞在先の競馬学校で口にした味噌汁の味にほれ込み、帰国後も母国で日本と同じ味を再現している飲食店を探し回ったという。「(身元引受調教師の)栗田先生と行った祝勝会で飲んだ味噌汁が今までで一番おいしかった」と初来日から10年たった今も“味噌汁愛”は変わらないようだ。
21年に
凱旋門賞(
トルカータータッソ)を制し、騎乗技術は折り紙付き。初勝利の勢いに乗って白星量産を目指し、今週はAJC杯で
シルブロンとコンビを組む。1週前追いに騎乗して「稲垣先生から聞いていた通り、とても乗りやすい馬です」と好感触。ドイツ出身の騎手が
JRA重賞を勝てばシュタルケ(17年ニュージーランドT)以来7年ぶり。母国の威信を懸け、ステッキを振るう。
◇レネ・ピーヒュレク 1987年4月24日生まれ、ドイツ出身の36歳。現在短期免許で来日中。免許期間は3月3日まで。身元引受調教師は美浦・栗田師。契約馬主はシルクレーシング。23年独ダービーを制覇、同年ドイツリーディング2位。
JRA通算32戦1勝。1メートル69、54キロ。
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