「AJCC・G2」(21日、中山)
短期免許で来日中のキングが3番人気
チャックネイトを重賞初Vに導き、外国人女性騎手初のJRA平地重賞制覇を達成した。同じ勝負服の
ボッケリーニがいったんは抜け出したその内から鋭く迫る。最後は差し返し、鼻差の勝利をつかんだ。
短期免許来日の女性騎手としては02年
中山大障害を
ギルデッドエージで勝った
ロケットがいるが、平地重賞制覇は初。女性騎手としても22年
CBC賞(
テイエムスパーダ)を勝った
今村聖奈以来、3例目のJRA平地重賞Vだ。「幸運にも日本に来ることができて、重賞に参戦できたのも恵まれていた。サポートしてくれた堀厩舎の馬で勝てたのがうれしい」と笑顔で話した。
馬は昨春、去勢に踏み切ってから4走目。なおも気性の激しさをぬぐい切れておらず、返し馬に向かう際もやや行きたがっていた。「とにかく
リラックスさせること。周りの切れ脚に一瞬置かれたけれど、スタミナを見せて切り抜けてくれた」と好騎乗で制御した。
近年のAJCC勝ち馬は21年
アリストテレスを筆頭にステイヤーが目立つ。
チャックネイトも不良馬場をスタミナで乗り切った。この馬も、春の長距離戦線をにぎわす有力馬の一角に育っていくのかもしれない。
提供:デイリースポーツ