年が変わって早1カ月が経とうとしているが、出産シーズンを迎えた馬産地からは続々と新たな仔馬の誕生が報告されている。先日もGI9勝の名牝
アーモンドアイの3番仔誕生がニュースになり、SNSを中心に大きなトレンドとなったばかりだ。日本における競走馬の馬産地といえば、大半を占めているのが北海道。他には夏に限定競走が組まれている九州産馬などが挙げられるが、かつて青森県が一大馬産地だったことはご存知だろうか。
日本ダービーは47年
マツミドリ、54年
ゴールデンウエーブ、55年
オートキツ、57年
ヒカルメイジ、58年
ダイゴホマレ、59年
コマツヒカリ、62年
フエアーウインで7勝。また、
有馬記念も58年
オンワードゼア、62年
オンスロート、67年
カブトシロー、78年
カネミノブ、79年
グリーングラスと5勝している。
カブトシローは人気になると凡走し、人気を落とすと激走したことから、「新聞の読める馬」の異名をとった。
また、
グリーングラスは
テンポイント、
トウショウボーイとTTGを形成。76年には
菊花賞、78年には
天皇賞(春)も制し、歴史的名馬として語り継がれている。ほかにも
カネミノブの
母カネヒムロは僅か384kgで
オークスを制した最軽量でのGI勝利記録保持者。この記録は現在も破られておらず、"小さなアイドル"で知られる
メロディーレーンもなしえていない。
しかしながら近年、青森県の生産頭数は2桁で推移している。
JRAのGI制覇は01年阪神JFの
タムロチェリーが最後。同じく重賞制覇も20年
ダイヤモンドSの
ミライヘノツバサが最後となっている。だが、先々週の
京成杯では
ハヤテノフクノスケが4着に健闘。地方でも
サルサディオーネ、
ギシギシといった強豪も出ているので、いつ超大物が出ても不思議はない。第二の
グリーングラスが現れる日を楽しみに待ちたい。
【00年以降の青森産馬の
JRA重賞勝ち馬】
・
タムロチェリー(
父セクレト)…01年阪神JF、
小倉2歳S・
カッツミー(
父サッカーボーイ)…02年ラジオたんぱ賞
・
マイネレーツェル(
父ステイゴールド)…08年
フィリーズレビュー、
ローズS・
ミライヘノツバサ(父
ドリームジャーニー)…20年
ダイヤモンドS