2023年度「ロンジンワールドベストレースホースランキング」がIFHA(国際競馬統括機関連盟)から1月23日に発表され、
イクイノックス(牡4歳※馬齢はすべて2023年のもの、父
キタサンブラック)が4月の中間発表以降は一度も首位を譲らず、年間世界1位に輝いた。日本馬では2014年の
ジャスタウェイ(130
ポンド)以来2頭目。4馬身差で圧勝した
ジャパンCで獲得した135
ポンド(
JRA発表の暫定値は133
ポンド)は、
凱旋門賞2着で134
ポンドを得た1999年の
エルコンドルパサーを上回り、日本調教馬の歴代最高値となった。
管理した
木村哲也調教師は「今、この瞬間も夢の中にいるかのような感じがしています。昨年の
ジャパンカップでも、
イクイノックスは素晴らしいスタートと世界一美しいス
トライドで走ってくれましたし、最後は並み居るラ
イバル達を突き放す素晴らしいスタミナでゴールを駆け抜けてくれました。彼は常に、非常に注目度が高い中で、レースを迎えるので、私も平静を保つのが難しかったのですが、レース後には、これ以上、彼に何を求めることができようかという気持ちでした」と世界一に輝いた名馬に賛辞を送った。
また全10戦で手綱を執った
クリストフ・ルメール騎手は「
イクイノックスに騎乗する時は、いつも大きな期待を背負うことになりましたが、とても楽しんで騎乗する事ができましたし、自分としては、とにかくやるべきことを成し遂げようと思っていました。フィジカル面、メンタル面ともに素晴らしいものを持っていた馬だと思いますし、素晴らしいスピードと美しいス
トライドで走ってくれました。また、非常に賢い馬でしたので、良いスタートをきって、良いポジションにつけること、そしてこの馬の能力を最大限発揮させることが自分の仕事だと思っていました。このような素晴らしい馬を生産してくれた生産者の方にもお祝い申し上げたいと思います」と敬意を表した。
スポーツ報知