「
シルクロードS・G3」(28日、京都)
“短距離王国”の威信にかけて負けられない。阪神C3着以来の
アグリは24日、栗東坂路で初コンビの坂井を背に単走で4F53秒1-38秒7-12秒0をマーク。力強いフットワークで楽に加速ラップを刻んだ。安田隆師も「先週はジョッキーも少し重いと言っていたけど、今週はシャープな動き。いい状態をキープしているし、結果を出してほしいね」と好仕上がりを強調する。
昨年2月の
阪急杯制覇後はG1の高い壁に阻まれたが、
セントウルS2着、阪神C3着とG1以外では崩れていない。今回は
トゥラヴェスーラと並びトップハンデを背負うが、指揮官は「58キロは経験してるし、ハンデは想定通り。馬も1200メートルを走りたいって言ってるからね」と冗談めかしながらも自信をにじませる。
ロードカナロアや
カレンチャンなど数々の名ス
プリンターを輩出してきた安田隆厩舎は、これまでJRAのス
プリント重賞を現役最多の21勝。“短距離王国”を築き上げたトレーナーも定年まで1カ月余り。堅実な5歳馬への期待は大きい。
「できればパンパンの良馬場でやりたい。でもどんなレースもできるセンスがあるから、1200メートルなりの競馬をしてくれると思う」。のちに世界を制した
ロードカナロア、
ダノンスマッシュで勝った思い入れのあるG3で、王国の存在感を示す。
提供:デイリースポーツ