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【根岸S】パライバトルマリン、短距離仕様で24年ぶり牝馬Vへ 戸崎圭太騎手「1400メートルを意識しての追い切り」

スポーツ報知
  • 2024年01月25日(木) 06時15分
根岸S追い切り(24日、美浦トレセン)

 28日に行われる2重賞の追い切りが24日、東西トレセンで行われた。第38回根岸S・G3(東京)では、初の1400メートル戦に挑む4歳牝馬・パライバトルマリン戸崎圭太騎手(43)=美浦・田島厩舎=を背に、短距離仕様の鋭い伸び脚を披露。同レース牝馬24年ぶりのVを狙う。

 大きな壁を乗り越えるため、“ニュースタイル”を着実に手中に収めつつある。パライバトルマリンは、美浦・Wコースで5ハロン70秒0―11秒7をマーク。序盤はじっくり脚をため僚馬を1馬身半追走すると、直線で軽く追われた瞬間に加速し内から1馬身抜け出した。

 2週続けて手綱を執った戸崎は調教の意図を「1400メートルを意識しての追い切りです。追い出して一気にギュンと速い脚を使うイメージでやりました」と説明。前走から400メートルの短縮となる初の短距離戦へ向け、従来よりもワンテンポ仕掛けを遅らせることで、スプリント勝負に対応できる瞬発力を鍛え上げた。

 これまでの武器は先行力だったが、新たな力を手に入れたことで戦法の幅も広がる。鞍上は「どっしりしてきてどんな形でも競馬はできると思う。この先に期待できる馬だし大事なレースになりますよ」と気合を入れ直した。

 根岸Sを牝馬が勝てば00年ブロードアピール以来24年ぶり。芝で6勝、ダートで7勝と馬場の壁を越えて活躍していた同馬の姿は、未知の距離に挑戦するパライバトルマリンと重なる部分がある。

 長峯助手が「(地方の)パワーがいる馬場はこなしてはいるけども、本質的にはスピードタイプで東京のような時計の出る馬場の方が合っているので」と参戦の経緯を語るように、2勝を挙げる東京の軽い砂がプラスに働くことは間違いない。ニューヒロイン誕生の機は熟した。(角田 晨)

スポーツ報知

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