「
シルクロードS・G3」(28日、京都)
ス
プリント戦線の勢力分布図を一気に塗り替える新星が淀で誕生した。好スタートから2番手に控え、抜群の手応えで進めた2番人気の
ルガルは直線すぐに堂々と先頭に立つと、一気に後続を引き離した。1番人気の
アグリに3馬身差をつける圧勝で、重賞初制覇を果たした。
西村淳は「見ての通り強かったです。道中も終始、手応えが良かったし、ゲートだけが課題でしたが、そこもクリアして言うことはなかったですね。最後も遊んでいるようなしぐさを見せていたぐらい。本当に強かった」とワンサイドの勝利を振り返る。
この日、根岸Sの
エンペラーワケアとともに東西重賞制覇を成し遂げた杉山晴師は東京でこの一戦を見届けた。「あのスタートが勝因かな。彼の必殺というか、得意技ですね。今の荒れ馬場も味方になったと思います。57・5キロ。少し見込まれたと思うハンデで、このパフォーマンスですから」と満足げに語った。
圧勝で初タイトルを獲得。もちろんこれだけでは終わらない。「このまま順調に行けば次のG1も活躍してくれると思う。僕自身も頑張りたい」と西村淳が言えば、杉山晴師も「
高松宮記念(3月24日・中京)を意識しているので、そこへ向けて進めて行きたい」ときっぱり。重賞初制覇の勢いのまま、G1初挑戦へ向かう。
提供:デイリースポーツ