「
きさらぎ賞・G3」(2月4日、京都)
年明けも快進撃を続ける開業9年目の杉山晴厩舎。好素材がそろったクラシックへの登竜門に
ジャスティンアースとともに挑む。昨年は開業後初の全国リーディングを獲得。先週東西重賞Vを決めた勢いそのままに、2週連続となる重賞制覇を狙う。
昨年はキャリアハイとなる56勝をマークしてリーディングの座へ。新年を迎えてからもその勢いはとどまることを知らず、先週日曜に行われた東西の重賞でW制覇を決めた。1月も8勝を収めて首位と24年も好発進を切った。杉山晴師は「馬主の方々が厩舎の回転や、運営に関して深く理解して、協力してくださっているおかげです」と感謝を口にし、「昨年以上の数字はとても難しいと思いますが、あまりトータルの数字には固執しないで、今いる一頭一頭をいい状態でしっかり送り出す。それの繰り返しが年末の結果につながるんじゃないですかね」と、さらなる高みを目指して気を引き締めた。
ジャスティンアースもまた可能性を秘めた好素材だ。前走未勝利戦では、道中は番手で進め、直線の入り口付近で早めに先頭へ。スローペースながらラストはメンバー最速の上がり3F34秒5の脚で押し切った。その後、2着馬と4着馬が順調に未勝利戦を勝ち上がっており、決して簡単に勝利することのできない一戦だったことは明白だ。
「まだちょっと若い面があります。持っているものがいいので、能力だけで走っているところがありますね。それでも一つずつ良くなっています」とトレーナー。舞台となるのは、これまで全2戦を戦ってきた淀。重賞から参戦する難敵もいるが、慣れた舞台が背中を押してくれるはずだ。勢いに乗る厩舎から春のクラシック戦線へ向けて、また一歩踏み出そうとしている若駒から目が離せない。
提供:デイリースポーツ