「
きさらぎ賞・G3」(4日、京都)
冬の淀で行われる出世レースに向け、
ビザンチンドリームが好気配を漂わせた。2週続けて栗東CWで併せ馬を敢行すると、目を引く動きを披露。新馬戦Vからいきなりの重賞タイトル奪取を意識させた。一方、美浦では
レガーロデルシエロが美浦坂路でラスト1F11秒7の超抜ラップを刻んだ。
母デアレガーロが重賞初Vを飾った京都で、クラシックへの第一歩を踏み出すか。
新馬戦Vからいきなりの重賞初制覇へ好ムードが漂う。
ビザンチンドリームは、国分優(レースはピーヒュレク)を背に栗東CWで併せ馬を敢行した。折り合い重視でゆっくり進めたこともあり、道中で頭を上げるシーンもあったが許容範囲。直線は3〜4馬身前を走る
プウスカンドゥール(4歳1勝クラス)の内へ潜り込み、手綱を緩めると一気に加速。栗東CW6F86秒4-39秒3-11秒6の快ラップで併入に持ち込んでフィニッシュした。
古馬に豪快先着を決めた1週前に続く、はつらつとした動き。坂口師は「今週は負荷をかけるというより調整程度。しまいまでしっかりと集中して走れていました。精神的にも落ち着きが出てきて、体もデビュー前よりどっしり。上積みはあります」と十分な仕上がり具合に笑みを浮かべた。
前走はレース前半こそ進んで行かなかったが、「反応が良過ぎるところがあるのであの形に」と指揮官。3角過ぎからエンジンをふかし始め、直線は大外へ。鞍上が手綱を動かすとグングンとスピードアップ。ラスト100メートル地点で逃げ馬をとらえたが、その後も脚色は衰えることなく上がり3F33秒9で突き抜けた。後半5Fが加速し続けるレースラップで、完全に逃げ馬の勝ちパターンだったが、それを楽々差し切る競馬ぶりはファンに大きな衝撃を与えた。
「1戦1勝で重賞挑戦ですが、素質は通用すると思います。先につながる競馬をしてくれれば」。トレーナーも大きな期待を寄せる
エピファネイア産駒。この先に待つクラシック戦線を見据え、まずは出世レースを手中に収めてみせる。
提供:デイリースポーツ