「
きさらぎ賞・G3」(4日、京都)
最後の春を見据え、期待を込める。来年2月に定年引退を迎える河内師。騎手時代には
ビッグタイトルをほしいままにしてきたが、調教師としてはJRA・G1未勝利。今年がクラシック初制覇のラストチャンスだ。
ジョッキーとしては晩年の00年に
アグネスフライトでダービー初制覇。レース後には珍しく
ガッツポーズで喜びを表現し、「ダービーはやっぱり違うので、うれしくなりましたね」と振り返る。「ダービーだけじゃなくて全部勝ちたいけど、特別なのは間違いない。調教師でも出走させたいね」と、誰もが憧れる舞台に対する率直な胸の内を明かした。
3歳牡馬戦線を占う重要な一戦に送り出すのは
ドレフォン産駒の
ウォーターリヒトだ。前走の
シンザン記念では、最後方から上がり最速をマーク。ブービー17番人気の超低評価をはねのけ、3着に食い込んだ。「あの位置からになるとは思わなかったけど、よく伸びてくれたね。今回も人気がないと思うけど、距離が延びるのはいい」と分析。「最初は緩くて、緩くて。でも、使うごとに良くなっているし、状態はいい。もまれても大丈夫で、雨も問題ない」と好勝負を意識した。
クラシックにはトレーナーとしてこれまで4度挑戦。「これまであまり出せなかったけど、やっぱり出たいよね。この馬で行ければと思う。前走の再現ができれば。クラシックにつながるレースをしてほしいね」。半世紀以上にも渡るホースマン人生も、残すところあとわずか。最上の形で締めくくるため、まずはここでタイトル奪取といきたい。
提供:デイリースポーツ