東京の「第74回
東京新聞杯」は7番人気
サクラトゥジュールがデビュー24走目で重賞初勝利。鞍上の
レイチェル・キング(33=
オーストラリア)は先月のAJC杯に続く
JRA重賞2勝目を飾った。
ピンク色の勝負服が躍動する。
サクラトゥジュールは直線残り100メートル、懸命に逃げ粘る昨年覇者
ウインカーネリアンをあっという間にかわした。これで鞍上のキングはAJC杯(
チャックネイト)に続き、
JRA重賞2勝目。2度目のコンビを組んだ
サクラトゥジュールに重賞初制覇をプレゼントした。「返し馬から前走(
中山金杯)の時より、雰囲気が良かった。
リラックスしてレースに臨めました」。自身の武器を「スタート&リズム(良く流れに乗ること)」とアピールする通り、この日もスタートをすんなり決めた。
厩舎サイドと綿密に練った作戦が
ドンピシャにはまった。「このレースは前に行きたい馬が多い。道中は折り合い面を最重視。しまいを生かす競馬で」と端的なプランを明かし、その言葉通り内ラチ沿いをロスなく運ぶ。向正面で首を上げるしぐさも一瞬見せたが、なだめてみせた。直線を向くと巧みに馬群をさばきながら進路を選択。「手応えがありました。前にスペースができて、素晴らしい末脚を使ってくれた。強い勝ち方でしたね」と頬を緩ませた。
サクラを冠名とする競走馬の重賞Vは、17年8月20日の
札幌記念を勝った
サクラアンプルール以来7年ぶり。4度目の重賞挑戦で花が咲いた
サクラトゥジュール。暦の上で春の始まりを意味する“立春”のその日に、7歳を迎えた遅咲きのサクラが華麗に舞い上がった。
サクラトゥジュール 父ネオユニヴァース 母サクラレーヌ(母の
父シンボリクリスエス)17年4月14日生まれ 牡7歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・さくらコ
マース 生産者・北海道新ひだか町の谷岡牧場 戦績24戦6勝(重賞初制覇) 総獲得賞金1億6592万8000円 馬名の由来は冠名+いつも(仏)、母の
母セダンフォーエバーより連想
スポニチ