「
共同通信杯・G3」(11日、東京)
もう強い負荷はいらなかった。
朝日杯FS覇者の
ジャンタルマンタルは7日、栗東坂路へ。1週前に栗東坂路でラスト1F11秒6の快速ラップを刻んだこともあり、乗り手が手綱を押さえながらの登坂だったが、自らグイグイ進んで行く。ハツラツとしたフットワークで4F55秒6-40秒3-11秒9を計時した。
高野師は「先週、ジョッキーが乗って軽くスイッチが入ったので、その後はずっとオフで、という調整を。きょうもスイッチを入れないように、単走で丁寧に乗りました。無理せず、いい動きです」と納得の表情。「体重自体はそんなに変わっていませんが、筋肉の浮き出るボリュームが変わりました」とフィジカル面の進化に目を細めた。
無傷の3連勝でG1を制してから2カ月。ここから始動するのは春を強く意識するからこそだ。「
皐月賞まで間隔を取れて、左回りを経験できるレースということ。距離も二千を見据える上で、千八を挟みたかったので。全てが合致するのが
共同通信杯でした」と指揮官。「無敗のチャンピオンホースとしては当然負けられない。でも、プレッシャーをかけず、馬には穏やかに走ってもらえれば」。数々の名馬を輩出したクラシックの登竜門は、2歳王者の通過点にすぎない。
提供:デイリースポーツ