「
デイリー杯クイーンC・G3」(10日、東京)
阪神JF4着からの巻き返しに燃える
サフィラが7日、栗東坂路で最終リハ。時計的には目立つものではないものの、確かな脚取りで
パワーアップした姿を披露した。待望のタイトル奪取へ向けて、準備は整っているようだ。
重賞タイトル奪取へ良血馬の血が騒ぐ。きょうだいに活躍馬がズラリと並ぶ
サフィラは、栗東坂路で最終追い。はじけんばかりの
パワーをしっかりと抑え、軽やかな脚取りでリズム良く登坂。馬なりで4F55秒3-40秒8-13秒0を計時した。
池添師は「輸送のことや牝馬ということを考えると、そんなにやる必要もないと思い、時計も予定通り。
阪神JFの時にやり過ぎて、
テンションが上がってしまったので抑えめに」と順調な調整ぶりを伝えた。4日には、栗東CWで切れに切れ、ラスト1F11秒2をマークした。「長めから行って、最後はすごい切れだった。時計面でも楽に動けているし、さらに良くなってきた」と、トレーナーは成長ぶりに感心の言葉を漏らした。
前走の
阪神JFでは外めの枠が響き、終始外々を回る形に。後方から追い上げを見せて4着に食い込むも、上位3頭には3馬身以上の差をつけられた。しかし、「上位馬とは、通った進路の差もあったかな。G1の中で力みもあった。現状のこの馬の力は出せている」と悲観する様子はない。
舞台は2走前にアルテミスSで2着と好走した東京マイル。「輸送はこれまでに2度経験しているし、カイ食いもいい。キャリアもこの時期にしては積んでいて、動きも申し分ない。今後の飛躍に向けて結果を出したい」と力を込めた指揮官。始動戦で箔(はく)を付け、クラシックに向けて大きな1歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ