「
デイリー杯クイーンC・G3」(10日、東京)
2戦1勝馬の
モリノレッドスターが連勝で出世レース突破を狙う。
鈴木伸尋調教師(64)=美浦=にとっては、開業後初の重賞制覇となった思い入れのある一戦。弟子である横山武とのコンビでタイトルを奪取し、春のクラシックへと弾みをつける。
JRA通算411勝を数える鈴木伸師にとって、
デイリー杯クイーンCは思い出深い重賞だ。
開業6年目の03年に、
サンデーサイレンス産駒の
チューニーで待望の重賞初制覇。このレースを
ステップに、同年の
オークスではのちの3冠牝馬
スティルインラブの2着に健闘した。05年には、
ラドランファーマが3着に好走。「随分と昔のことになるね。勝っているし、レースに関してはいいイメージがある。この馬もチャンスはあると思う」と師。自身3回目の参戦で、久々のタイトル奪取を目指す。
期待を込めて送り出す
モリノレッドスターは8日、最終リハで素軽い動きを披露。美浦Wで5F72秒7-39秒7-12秒3と全体時計は平凡ながらも、余力十分にゴールを駆け抜けた。「今までは坂路でしかできなかった。初めてWコースで追って、前半は15-15程度だったが、先週の時点で仕上がっていたしね。いい感じだったと思います」。一つ年齢を重ねて体質面が強化。期待通りの動きに納得の表情を浮かべた。
重賞好走の実力馬
サフィラや、新馬戦で後塵(こうじん)を拝した
アルセナールなど好メンバーが集ったが、師は「左回りの方が走りはいい」と東京変わりを歓迎する。着実に成長してきた期待馬をまな弟子・横山武の手綱に託し、重賞Vで桜候補に名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ