3歳牝馬重賞「第59回
クイーンC」が10日、東京競馬場で行われ、1番人気の
クイーンズウォークが重賞初制覇。3戦2勝でクラシックがくっきり視界に入った。騎乗した
川田将雅(38)は昨年
ハーパーに続く2年連続Vとなった。
圧倒的な強さで昨年3冠牝馬に輝いた
リバティアイランドと同じ勝負服。
クイーンズウォークが堂々たる走りで重賞初制覇を飾った。
好スタートを決めたが、無理に主張することなく11番手を伸び伸び追走。4角を過ぎてもまだ川田の合図は出ない。勝負どころはここではないと言わんばかり。迎えた直線、抜群の手応えのまま一気に5番手に浮上する。ここで鞍上が
ゴーサインを出すと、瞬時に反応して上がり3Fメンバー最速の33秒4を繰り出し、内の
アルセナールを首差封じた。
デビューから3戦連続でコンビを組んだ川田は「返し馬を良い雰囲気で終えることができたので、成長も感じましたし自信を持ってこの競馬をしてきました」とパートナーを称えた。
昨年末に引退した
朝日杯FS勝ちの半兄
グレナディアガーズも中内田師が管理。「兄が引退したばかりだったが、こうして妹が重賞を勝つなんて縁がありますね」と語った。春の大舞台に向けての重要な
ステップレースを勝ち上がり、今後の期待は膨らむばかり。トレーナーは「クラシックに向けて調整は続けていきますが、まずは馬の状態を見てからオーナーと協議します」と明言こそ避けたが、今年も川田×中内田厩舎の最強コンビが牝馬3冠戦線の主役を張ることになりそうだ。
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クイーンズウォーク 父
キズナ 母ウェイヴェルアベニュー(母の父ハーリントン)21年3月14日生まれ 牝3歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績3戦2勝(重賞初制覇) 総獲得賞金4686万2000円 馬名の由来は「ロンドンの
ランベスブリッジと
タワーブリッジ間の遊歩道」。
スポニチ