東京競馬場では今週末、GIシリーズの幕開けを飾る
フェブラリーステークス(4歳上・GI・ダ1600m)が行われる。99年には岩手の
メイセイオペラが勝利し、地方所属馬として初めてかつ、現在まで唯一となる
JRA・GI制覇を達成。本稿では、同レースに参戦して健闘(5着以内)を見せた“地方の雄”たちを紹介する。
■96年5着(※当時GII) 船橋・
アマゾンオペラ デビューから15戦連続で連対し、95年の
帝王賞ではダート王者
ライブリマウントの2着に入った。
フェブラリーSでは7番手からしぶとく脚を伸ばして掲示板を確保。
ホクトベガなどにはおよばなかったが、3頭出走していた地方馬の中で最先着している。
■99年1着、00年4着 岩手・
メイセイオペラ 南関東の雄
アブクマポーロとともに、20世紀末のダート路線を彩った名馬。99年の当レースを2馬身差で圧勝し、現在まで唯一となる地方所属馬による
JRA・GI制覇を達成した。翌年には再び府中に見参。超ハイペースを果敢に先行し、見せ場十分の4着だった。
■02年2着 船橋・
トーシンブリザード 羽田盃、
東京ダービー、
東京王冠賞を制して無敗三冠馬に輝くと、勢いそのままに
ジャパンダートダービーも単勝元返しで勝利。骨折明けの
東京大賞典で連勝はストップしたものの、続く
フェブラリーSでは
アグネスデジタルを追い詰め、2着に入っている。
■02年5着 岩手・
トーホウエンペラー デビューから少しずつ実績を積み、5歳時から各地のダート
グレード競走を転戦。01年には
南部杯で2着に入り、暮れの
東京大賞典を制した。翌年の
フェブラリーSでは、先行して粘りこみ5着。
トーシンブリザードとともに、強力
JRA勢相手に気を吐いた。
■04年4着 笠松・
ミツアキタービン 3歳秋から本格化の兆しを見せ、暮れには中京の
香嵐渓特別(1000万下)に参戦して4馬身差で圧勝した。前哨戦の
平安Sこそ6着だったが、
フェブラリーSでは2番手からしぶとく食い下がって4着。12番人気の伏兵評価を覆して、あわやのシーンを演出した。
■11年2着 船橋・
フリオーソ 生涯でダートGI級競走6勝を挙げた地方を代表する名馬。直前の
川崎記念も単勝元返しの支持に応えて圧勝していた。スタートでアオって後方からの競馬を余儀なくされたが、直線はただ一頭するどく追い込み、
トランセンドから1馬身半差の2着に入った。
今年の
フェブラリーSには、
JBCスプリント覇者
イグナイター、無敗の南関東三冠馬
ミックファイア、重賞9勝を誇る
スピーディキックと地方馬が3頭参戦する。いずれの馬も実績は豊富。99年
メイセイオペラ以来、25年ぶりとなる“快挙”を期待したい。