レース史上はじめての初ダートVなるか。
フェブラリーステークス(4歳上・GI・ダ1600m)で
シャンパンカラー(牡4、美浦・
田中剛厩舎)と
ガイアフォース(牡5、栗東・
杉山晴紀厩舎)の2頭がダートに初挑戦する。
冬のダート王決定戦の
フェブラリーSだが、これまで芝馬の参戦がなかったわけではない。いや、むしろ多くの芝馬が挑んできたというべきだろう。97年のGI昇格以降、このレースが初ダートだった馬は実に18頭。しかしながら馬券に絡んだのは01年
トゥザヴィクトリーの1頭のみである。
今年の2頭も実績は申し分ない。
シャンパンカラーは昨年の
NHKマイルC覇者。
ドゥラメンテ産駒には
ドゥラエレーデや
アイコンテーラーなど、芝ダート二刀流の活躍馬が多く、この馬もダート適性があって不思議ない。そして、むしろダート向きの可能性すら感じさせるのが
ガイアフォース。硬めのフットワーク、母が南関東のダート重賞戦線で活躍した
ナターレ、そして母の父が
クロフネという血統構成は、ここまで芝路線を歩んできたことが意外なほど。新天地で大輪の花を咲かせるシーンは十分にある。
データの壁、さらには歴戦のダート馬の壁を突き破り、歴史的勝利を挙げられるか。2頭のチャレンジから目が離せない。
【
フェブラリーSが初ダートだった馬の成績】カッコ内はレース前の主な実績
・97年12着
マイネルブリッジ(95年NHK杯、
福島記念、96年
有馬記念3着)
・98年11着
ブレーブテンダー(97年
アーリントンC、
NHKマイルC2着)
・98年16着
イナズマタカオー(96年
中京記念など重賞3勝)
・99年9着
ビッグサンデー(97年
スプリングSなど重賞3勝、98年
マイルCS2着)
・00年9着
シンボリインディ(99年
NHKマイルC)
・00年13着
キングヘイロー(99年
中山記念など重賞3勝、GIで2着2回)
・01年3着
トゥザヴィクトリー(00年阪神牝馬特別など重賞3勝、99年
オークス2着)
・07年16着
オレハマッテルゼ(06年
高松宮記念、
京王杯SC)
・08年15着
ヴィクトリー(07年
皐月賞)
・10年7着
ローレルゲレイロ(09年
高松宮記念、
スプリンターズSなど重賞4勝)
・10年10着
リーチザクラウン(09年
きさらぎ賞、
日本ダービー2着)
・10年12着
レッドスパーダ(10年
東京新聞杯、09年
NHKマイルC2着)
・10年15着
スーパーホーネット(08年
毎日王冠など重賞4勝、GIで2着3回)
・12年12着
グランプリボス(10年
朝日杯FS、11年
NHKマイルCなど重賞3勝)
・12年14着
スマイルジャック(08年
スプリングSなど重賞3勝、08年
日本ダービー2着)
・13年11着
ガルボ(12年
東京新聞杯など重賞3勝)
・13年15着
カレンブラックヒル(12年
NHKマイルCなど重賞3勝)
・17年16着
デニムアンドルビー(13年
フローラS、
ローズS、GIで2着2回)