20年ぶりの偉業なるか。
クリノプレミアム(牝7、美浦・
伊藤伸一厩舎)、
ゴールドエクリプス(牝5、栗東・
大久保龍志厩舎)の牝馬2頭が
小倉大賞典(4歳上・GIII・芝1800m)に参戦。04年の
メイショウバトラー以来となる牝馬の戴冠を狙う。
小倉大賞典は牝馬にとって相性が悪いレースだ。86年以降、延べ90頭が出走して[3-5-3-79]の勝率3%、複勝率12%。直近の勝利は04年の
メイショウバトラーで、05年以降に限ると延べ29頭で[0-2-1-26]の勝率0%、複勝率10%。18年
クインズミラーグロと22年
ランブリングアレーの2着が最高着順となっている。
長い沈黙に終止符を打つべく、今年は2頭が挑む。実績では
クリノプレミアム。22年の
中山牝馬Sの勝ち馬で、その後も重賞の2着と3着が2回ずつ。近4戦は掲示板を外しているが、前走の
中山金杯は0秒4差の6着と見せ場があった。立ち回り一つで上位に食い込めていい。もう1頭の
ゴールドエクリプスも軽視は禁物だ。昨夏の
小倉記念で3着の実績あり。前走の
エリザベス女王杯では14着に大敗したが、ハンデ戦のGIIIなら見せ場以上が期待できるだろう。
下馬評を見る限り、配当妙味も十分にありそうな2頭。軽量を味方に、強豪牡馬を打ち負かすシーンを期待したい。