「
フェブラリーS・G1」(18日、東京)
芝でその快速ぶりを存分に見せつけてきた
ガイアフォースが初ダートでG1の舞台に殴り込む。手綱を握るのは初コンビの長岡。20年には同じ杉山晴厩舎で16番人気の
ケイティブレイブを2着に導いた鞍上が、大仕事へつきっきりで仕上げてきた。厩舎、オーナーへの感謝の思いも胸に、最高の結果で恩返しする。
22年
セントライト記念Vに加え、昨年の
安田記念4着、
天皇賞・秋を5着。芝の第一線を駆けてきた
ガイアフォースが、キャリア13戦目でダートに初挑戦する。「血統的背景を考えれば、試したい」と杉山晴師がその参戦理由を明かすように、母父は
クロフネ、父
キタサンブラックは今回の強敵
ウィルソンテソーロの父。芝&ダートの二刀流をこなせる下地がある。
この中間、つきっきりでまたがっているのが初コンビを組む長岡だ。普段から厩舎の馬にケイコをつける機会の多い鞍上は「デビュー前から乗せてもらっていますが、背中の動き、乗り手に対する返しの良さ。本当にいい馬です」と能力の高さを絶賛。その一方、「跳びが大きく、きれいな走りですが、ダートだときれい過ぎる感じでした」と懸念があったという。
ケイコをつける上で意識したのは前肢のかき込み。この馬の良さであるトモの跳ねはそのままに、「前肢への負荷をかけるように、あえて抱えるような乗り方もしてきました。徐々に砂になじんできたのかなという気はしますし、いいイメージを持って本番に臨めそう」と手応えをつかむ。
長岡は今年デビュー13年目。19年に美浦から栗東に拠点を移し5年になる。「そのときからずっと乗せていただいている」と話す杉山晴厩舎では20年の
フェブラリーSで16番人気の
ケイティブレイブを2着、同年の
小倉記念を
アールスターで自身初重賞制覇を飾った。そして今回も馬主は後者と同じKR
ジャパン。「先生、オーナーにはすごく本当にいい経験をさせてもらっています。今回も大きなチャンスを頂きましたから、結果でなんとか恩返ししたい」。狙うはG1初制覇。感謝の思いを最高の結果に変える。
提供:デイリースポーツ