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22年春の落馬負傷で休養中の藤井勘一郎、復帰かなわず引退「これからもチャレンジ精神を忘れず」

スポニチ
  • 2024年02月14日(水) 11時04分
 JRAは14日、藤井勘一郎(40=栗東・フリー)が今月29日をもって引退すると発表した。17日に京都競馬場で4R(11時30分発走予定)終了後、ウイナーズサークルで引退セレモニーが実施される。

 藤井は22年4月16日に福島でレース中に落馬、第4胸椎脱臼骨折の大ケガを負った。意識を失い、目が覚めた時は病院のベッド。胸から下の感覚が全くなかったが「負けないぞ」と決意を新たに、リハビリに励んだ。

 復帰はかなわなかったが、これを機に次のステージへ。オーストラリア、韓国など世界13カ国で経験を積み、6度目の挑戦でJRA騎手免許を取得した苦労人。自身のキャッチフレーズ「フジイチャレンジ」を胸に諦めず、明るい未来に向かっていく。

 ▼藤井 17歳でオーストラリアの騎手免許を取得してから20年を超える騎手人生でした。途中で何度もJRAの道を諦めそうになる時期もありましたが、たくさんの方々に支えられて頑張ることができました。

 振り返るとコリアカップ(16年)のクリソライトJRA重賞を初めて勝ったアブレイズ(20年フラワーカップ)など一頭一頭にいろいろな思い出があります。

 馬上での活動がメインだった今までの生活とは違う人生になりますが、これからもモットーのチャレンジ精神を忘れず、頑張っていきたい。もちろん今後も海外を含めて競馬に携わりますが、英語のスキルを生かして、ホテル関係の仕事など視野を広げていく予定です。

 僕の意見を尊重してくれて、チャレンジを応援してくれる家族には感謝です。一歩ずつ前を向いて歩いていきます。

 ◇藤井 勘一郎(ふじい・かんいちろう)1983年(昭58)12月31日生まれ、奈良県御所市出身の40歳。01年にオーストラリアのニューサウスウェールズ州で見習騎手免許を取得。19年にJRAデビュー。20年フラワーC(アブレイズ)でJRA重賞初制覇。JRA通算1182戦42勝。1メートル67、52キロ。血液型O。

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