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【フェブラリーS】レッドルゼル 8歳でも今がピーク 安田隆師が有終G1飾る

スポニチ
  • 2024年02月16日(金) 05時30分
 24年のG1開幕戦「第41回フェブラリーS」の出走馬が15日、確定。このレース4年連続参戦の8歳馬レッドルゼルが木曜追いを行った。年齢を重ねてなお今がピークと思える状態の良さと充実度。来月5日に定年引退を迎える安田隆行師(70)にとって最後のJRA・G1参戦で劇的Vなるか。枠順は16日に確定する。

 レッドルゼルの追い切りは坂路単走。しまい重点で刻んだ4F55秒2〜1F12秒8の一見、何でもない数字の中に陣営の熱い思いが詰め込まれていた。坂路モニターを見つめていた安田隆師が舌を巻く。

 「乗り手(安田助手)は“(手綱を)離していたら50秒台が出ていた。よく制御できた”と言っていました。馬は元気で走りたがっているが、今朝は軽く55秒台ぐらい。予定通りの調整ができました」

 満足げだ。既に2週前の坂路で4F51秒4。1週前にも4F52秒4の好時計をマークしている。この日のテーマは前に向く気性を、いかになだめるか。馬は走る気満々だったが、鞍上がグッと手綱を抑え込んで最終追いは完了した。

 20年6月13日の天保山S2着以来の再コンビとなる北村友を追い切りに乗せなかったのも、木曜追いを選択したのも気性面を考慮したからだ。調教からレースまで中3日より中2日の方が気持ちが空回りすることなく、テンション的にはベストだと説明する。

 8歳を迎えたが肉体面に加え、気持ちが若い。昨秋の前走・武蔵野S3着は約7カ月半の休み明け。そこを使っての上昇度が素晴らしい。ここも3カ月ほど間隔が空いているが状態は最高潮に達した。

 「昨年は重度の熱中症にかかり、体調的に本当に苦しかったと思います。使う頃には良くなってきたけど本来、切れる馬が切れなかった。あの状態で、よく3着まで来られたなと」

 前走後はここ一本に狙いを絞り、磨き上げた。フェブラリーS4年連続参戦となり、昨年はメンバー最速の上がり3Fで2着に入った舞台。鬼(昨年Vレモンポップ)が不在なら間違いなく主役だ。来月5日の引退までカウントダウンとなった指揮官は力を込めた。

 「もうボチボチ、トップを獲っていいかなと。今回が(自身の定年引退前の)最後のG1になるので格好良く決めて引退したいと思います」。名伯楽、最後のG1はかつて自身が手がけたロードカナロアの産駒で参戦。4度目の正直へ。今この瞬間、悲願に手をかけた。 

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