レイチェル旋風G1でも――。
フェブラリーSで
JRA・G1初騎乗となる
レイチェル・キング。昨年、拠点となる豪州でG13勝を挙げた英国出身女性ジョッキーは「もちろん、こういう大舞台に参戦できるのは楽しみですが、しっかり結果を残さないといけませんね」と気を引き締める。
1月に
JRA短期免許を取得し、すでに重賞2勝を挙げている。3番人気
チャックネイトに騎乗したAJC杯で馬場のいい外々を回り勝利をつかむと、7番人気
サクラトゥジュールに騎乗した
東京新聞杯では内々をロスなく運び差し切りV。世界レベルの手綱さばきを存分に発揮している。「日本の競馬は血統を含めてレベルが高いし奥が深い。感動を覚えています。その中でいい馬に乗せていただいて、いい経験をできています」
パートナーとなる
アルファマムにはレース・調教を含め初騎乗にはなるが、特徴はレース映像を見て確認済み。「この馬にとってG1は
ステップアップになりますが、ここでも通用する力はあると思います。これから厩舎と細かい話をしていきたいです」。豪州では騎乗することの少ないダート戦。「本当に難しい。来日して最初の頃は適応に苦戦しました」と正直に告げた上で「最近はだいぶ慣れて自信が出てきました」と胸を張った。
毎晩、和食を食べて英気を養っているキング。「勝てていることもあるけど、日本での生活は楽しい。日本食にも満足しています。この旅が終わっても、また日本で騎乗してみたいですね」。外国人女性騎手初の
JRA平地重賞Vを成し遂げた名手。“女性騎手初の
JRA平地G1制覇”でさらなる競馬史の1ページを積み上げるか。
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レイチェル・キング 1990年7月31日生まれ、英国
オックスフォード近郊
ウォーターペリー出身の33歳。06年に英国でアマチュア騎手としてデビュー。14年から
オーストラリアを拠点に騎乗。16〜17年シーズンにシドニーの見習い騎手リーディングを獲得。18年ス
プリングチャンピオンSをメイドオブヘヴンで制しG1初制覇。昨年はタンクレッドS(
アラパホ)などG13勝。昨夏の札幌WASJで初来日。第1戦を勝利し女性騎手の過去最高となる2位入賞。好きな日本食は刺し身。
JRA通算88戦9勝。1メートル54。
スポニチ