JRAは15日、昨年の
有馬記念に出走し、2着に入った
スターズオンアース(牝5歳、美浦・高柳瑞)から規制薬物(フルニキシン)が検出され、管理する
高柳瑞樹調教師(48)に過怠金10万円の制裁を科すことを発表した。
規制薬物は「禁止薬物」のような競走能力への影響はないが、馬の福祉、事故防止の観点から規制薬物の影響下にある馬の出走は禁止されている。検出されたフルニキシンは消炎鎮痛作用を有する非ステロイド系抗炎症剤の一つで、一般的には疝痛や炎症性疾患に対して使用される動物用医薬品。JRAによると、同馬が昨年12月8日に美浦トレセン入厩後、出走日までの期間にフルニキシン投与の治療歴はなく、同調教師自身も投与の認識はなかったという。
理化学検査の結果が出たのは
有馬記念から3日後の12月27日だったが、このタイミングでの発表になったことについてJRAは「規制薬物陽性事案は禁止薬物陽性事案のように、検体陽性の事実をもって競走成績への対応(事後失格)や競走馬に対する処分(出走停止)の措置がないこと、必要な調査に時間をかける対応をとったことから、制裁決定に時間を要した」と説明した。
同馬は
ドバイシーマクラシック・G1(3月30日・UAEメイダン)にルメール騎乗で出走への態勢を整えることを9日に発表していた。
提供:デイリースポーツ