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【フェブラリーS】安田隆調教師ラストG1「最後にカッコよく決めて、華やかに引退。最高のプレゼントほしい」

スポーツ報知
  • 2024年02月16日(金) 06時00分
◆第41回フェブラリーS・G1(2月18日、東京競馬場・ダート1600メートル)

 今年のG1開幕戦、第41回フェブラリーS(18日、東京)の出走馬が15日、確定した。昨年の2着馬で、4年連続出走となるレッドルゼルは唯一の木曜追い。栗東・坂路で抜群の行きっぷりを見せ、好調をアピールした。来月5日付で定年引退となる安田隆行調教師(70)は最後のG1出走。自身が管理したロードカナロアの産駒で“有終V”を狙う。16日に枠順が決定する。

 力強く、荒々しい走りが万全の態勢を物語っていた。レッドルゼルは栗東・坂路を単走。闘争心を内に閉じ込めるように手綱を引っ張り、前へ進もうとする気持ちを必死に我慢させた。55秒2―12秒8という時計を見届けると、安田隆調教師は「すごい行きっぷりでした」と笑顔。「乗り手は『(手綱を)放したら50秒台が出ていた』と言ってました。走りたがっていますね」とうなずいた。

 8歳にして、日曜の競馬では初めてとなる当週の木曜追い。トレーナーは「馬が元気なんですよ」と理由を切り出した。木曜に追い切れば、金曜は通常軽めのメニューで、土曜は現地への輸送のみ。追い切りが“ガス抜き”となる。「騎手を乗せると、時計が速くなりすぎるので、こちら(陣営)でやりました」。全力を引き出すため、細かな配慮を施した。

 父のロードカナロアは自らが手がけた。現役時代にG16勝と無双状態だった4歳秋から5歳暮れに2度負けたのが、ともに残暑厳しい9月上旬のセントウルS(2着)。唯一の“敵”が暑さだった。ルゼルも昨年は熱中症に近い状態になるなど、毎年夏は苦しんだ。「カナロアの特徴を受け継いでいますかね。今は最高の季節。いい状態で臨めると思います」。昨秋の武蔵野S3着後は迷わず、4年連続の参戦となるG1へ直行を選択。狙いすまして臨む一戦だ。

 地方、海外も合わせると通算996勝。「やはりメモリアルですから達成したい」と安田隆師は「あと4」に迫った大台を見据える。引退まで、あと3週。ラストG1での有終Vは何よりも強い“追い風”になる。「最後にカッコよく決めて、華やかに引退したい。最高のプレゼントをしてほしいと思っています」。調教師生活のすべてを詰め込んだ仕上げで、最後の大舞台へ送り出す。(山本 武志)

スポーツ報知

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