「
ダイヤモンドS・G3」(17日、東京)
骨折休養から昨秋に復帰して3戦目。22年の当レース覇者
テーオーロイヤルが得意の長距離戦で完全復活を遂げた。
長い道中は
サリエラの直後で勝負の時を待った。そして迎えた直線。残り400メートル手前で外から並び掛け、マッチレースに持ち込む。そこからは壮絶なたたき合いに。懸命に食い下がるラ
イバルの根性も相当だったが、最後は首差で退けた。
昨年9月の落馬で戦線を離脱していた菱田にとっては、2年前の
ジャパンC以来となる相棒の手綱。「終始(
サリエラを)見る形で、最後は何とか抜かせるようにと考えながら乗っていました」とレースを振り返り、「ケガから復帰して、また乗せてもらえて勝ててうれしいです」と喜んだ。
2年前とは違い、トップハンデを背負っての堂々たる勝利に「立派ですね。褒めたい」と岡田師。その見据える先はもちろん、2年前に3着に終わった
天皇賞・春(4月28日・京都)。直行するか
ステップを挟むかは状態次第だが、大一番へ弾みがつく勝利となったことは間違いない。
提供:デイリースポーツ