「サウジC・G1」(24日、キングアブドゥルアジーズ)
昨年、
パンサラッサがアッと驚く快逃劇で制した世界最高賞金レース。ダートの本場アメリカ勢や地元サウジ勢を相手に、今年は日本の精鋭5頭が“連覇”を狙って乗り込むが、最も興味が高いのは対外国馬ではなく、
レモンポップVS
ウシュバテソーロの図式。昨年の
最優秀ダートホースを争った2頭が異国の地で初対決。果たして、強いのはどっちだ-。
昨年、ダートで行われたドバイワールドCを日本馬として初めて制した
ウシュバテソーロが海外2勝目を狙う。
昨年はBCクラシックで5着に敗れたものの、
川崎記念、ドバイワールドC、
東京大賞典と国内外のG1級競走を3勝する活躍を見せた。高木師は「
東京大賞典はいつもより落ち着きがあった。海外を経験したことで精神的に強くなりました」と目を細める。明けて7歳となったが、「馬体は若いですよ」と衰えはなし。年齢を重ねて本格化の域に達しつつある。
今回、舞台となるのはキングアブドゥルアジーズ競馬場のダート1800メートル戦。指揮官は「ワンターンだし、距離の千八も含めてどう対応できるかですね」と分析する。これまでの戦歴から決してベストの条件とは言えないが、その壁を越えられるだけの力はある。
この後はドバイへ転戦する予定。先には、連覇の懸かるドバイワールドC(3月30日・メイダン)を見据えているが、まずは1着賞金世界最高金額の注目レースで、日本馬の強さを誇示してみせる。
提供:デイリースポーツ