「
阪急杯・G3」(25日、阪神)
昨年暮れの阪神Cで
グレナディアガーズや
アグリを接戦の末に破り、1年7カ月ぶりの勝利を飾った
ウインマーベル。22年葵S以来となる重賞2勝目を挙げた。取り戻した勢いを次の
高松宮記念(3月24日・中京)につなげるためにも、ここは重要な一戦となる。
前走後は放牧で英気を養い、1月23日に帰厩。美浦Wで入念に乗り込みを進めてきた。1週前追い切りでは気迫あふれる3頭併せを消化。時計が出やすい馬場状態だったとはいえ、直線一杯に追われると6F80秒2-36秒9-11秒7の好時計をマーク。深山師は「時計も出ていますが、いい動きでしたね。ここまで順調に調整できています。1週前としては、この馬の力を出せる状態です」と手応えをにじませた。
課題はスタート。不安定な発馬が重賞戦線でモタつく最大の原因となった。この中間は入念に練習を重ねており、「まだ安心はできませんが、競馬に行って平常心で出てくれれば」と成果に期待。「スタートが安定しない分、1400メートルの距離でカバーできている面がありますが、スタートが決まれば、もちろん1200メートルでも」と次の
ターゲットであるG1舞台までを見据える。
久々のVを決めた阪神芝7F戦での始動。験のいい舞台で弾みをつけ、春のス
プリント王の座をにらむ。
提供:デイリースポーツ