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04年中山記念はサクラプレジデント&武豊騎手がV 2月29日の重賞を回想

  • 2024年02月22日(木) 07時15分
 今年は4年に1度のうるう年で2月29日が存在。うるう年と競馬という観点でみると、84年のグレード制導入以降、2月29日に行われたJRA重賞は2レースしかない。いずれもちょうど20年前のことだった。そこで04年2月29日に行われた2つの重賞、中山記念阪急杯を振り返りたい。

 先にスタートしたのは中山の中山記念だった。勝ったのは武豊騎手が騎乗したサクラプレジデント。前年の皐月賞2着馬であり、札幌記念の覇者。秋は菊花賞が9着、ジャパンCが14着と大敗を喫していたが、この時はGII、それも得意の1800mとあって単勝オッズ2.1倍の1番人気に支持されていた。

 レースは中団を追走。4角手前で外から押し上げると、直線に向いて楽々と先頭へ。この時点で勝負あった。追い込んできたサイドワインダーに2馬身半差をつけて、1分44秒9のコースレコードでの勝利だった。その後は体調が整わず、春は全休に。復帰戦の天皇賞(秋)で14着に敗れた後、左前脚に浅屈腱炎を発症。念願のGIタイトルが見えてきていたところで、惜しまれつつ引退となった。

 この中山記念の10分後にスタートしたのが阪急杯だった。レースを制したのは3番人気のサニングデール。名古屋所属の吉田稔騎手と初めてコンビを組み、道中は中団インで脚をためる。直線に向くと加速し、先に抜け出したシーイズトウショウをゴール前でわずかに捕らえ、1年2カ月ぶりとなる4つ目の重賞タイトルを獲得。この勝利で勢いに乗り、続く高松宮記念で悲願のGI初制覇を果たすことになる。

 今年は2月25日の開催となるが、中山記念阪急杯ではどんなドラマが待っているのか。ちなみに武豊騎手ソーヴァリアント中山記念を勝てば、このとき以来のVとなる。そんなことにも注目しながら、週末を心待ちにしたい。

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