ウマ娘で知られる藤田晋オーナーが、サウジダービー(3歳・沙G3・ダ1600m)の
フォーエバーヤング(牡3、栗東・
矢作芳人厩舎)で海外初勝利を狙う。
藤田オーナーは21年に馬主デビュー。これまで
JRAで266戦45勝。22年のニュージーランドTを
ジャングロで制し、早々と重賞初制覇を果たした。そして高額馬がズラリと揃った現3歳は
ヴィンテージイヤーだ。京都2歳Sを制した
シンエンペラーは牡馬クラシックの中心的存在。
サウジアラビアRCで2着だった
ボンドガールは、
桜花賞候補と目されている。そしてダート路線のエースが
フォーエバーヤング。父
リアルスティール、
母フォエヴァーダーリング、母の
父Congratsの血統。母は米G2サンタ
イネスSの覇者で、近親には
ゼンノロブロイがいる良血馬だ。
ここまで3戦3勝。新馬、
JBC2歳優駿とデビュー2連勝で重賞初制覇。続く
全日本2歳優駿では過去2戦よりも前の番手から運び、3角で押し出されるように先頭へ。その後は後続を突き放す一方で、2着の
イーグルノワールに7馬身差の大楽勝を収めた。まさに国内の同世代に敵なし。世界を目指すにふさわしいポテンシャルの持ち主であることは間違いない。
この春はサウジダービーからUAEダービーに向かう予定。この2戦の結果次第では米国遠征のプランもあるが、まずは今回に全力投球となる。藤田オーナーの海外初勝利がかかる一戦。昨年のこのレースは
フロムダスクで悔しい9着だったが、今年こそ。中東の地で歓喜の瞬間が訪れることを願いたい。