「
ユングフラウ賞」(21日、浦和)
先行した3頭の決着は5番人気の伏兵
ミチノアンジュが2番手から懸命に追いすがる1番人気の
スティールマジックを1馬身半差引き離しての逃走V。3着は6番人気の
モノノフブラックが粘り込んだ。上位3頭が「
桜花賞・S1」(3月27日・浦和)の優先出走権をゲットした。
雨こそ上がったが、冷たい空気が張り詰める中を伏兵
ミチノアンジュが一気に逃げ切った。
カタール遠征中に騎乗停止処分を受けた
笹川翼の代打として臨んだ本田重も「初めて乗りましたが、スタートも良くて乗りやすかったです。笹川君が大事に乗ってきてくれたおかげです」と笑顔で感謝した。
戦法は決まっていた。「枠も良かったし、行ければ行ってくれと指示されていました。ゆったりしたペースで行けたし、直線は外にもたれながらだったけど、道中楽できた分、我慢してくれましたね」と、自身にとって今年の重賞初Vと2020年(
レイチェルウーズ)以来の当レースVを喜んだ。
1番人気馬に終始、半馬身差でマークされる厳しい流れに見えたが、実際は違った。直線に入って右ステッキが入ると、グンと2着馬との差を広げて決着を付けた。
福田真師にとっては19年
ロジータ記念(
グランモナハート)以来の重賞2勝目。「前回も本田君だったので。縁がありますね」とうれしそう。ここまで強敵にもまれながら〈2310〉と安定した経験が、ようやく実を結んだ。次は当然、
桜花賞へ。「中間、短期放牧でかなり
リラックスさせて臨めたのが良かった。距離に不安はありますが、一戦一戦落ち着いてきたので挑戦します。本番も本田君で」と明言。あと100メートル距離が延びるサクラの舞台でも逃げまくるつもりだ。
提供:デイリースポーツ