南関牝馬クラシックの前哨戦「第16回
ユングフラウ賞」(S2)が21日、
浦和競馬場で行われ、5番人気の
ミチノアンジュが逃げ切って重賞初制覇を達成した。同馬と2着
スティールマジック、3着
モノノフブラックに「第70回
桜花賞」(S1、3月27日、浦和1500メートル)への優先出走権が与えられた。
2番枠から好スタートを決めた
ミチノアンジュ。素早くハナに立つと、あとは一度も先頭を譲ることはなかった。道中、緩やかなラップを刻んでスタミナを温存。残り600メートルから一気にギアを上げ、2番手
スティールマジック以外を置き去りにする。直線、大本命馬の猛追を受けたが、懸命にリードを守ると、ゴール前では逆に1馬身半突き放してゴールを駆け抜けた。
主戦の笹川からバトンを受けた本田重が初騎乗で巧みにエスコート。「とても乗りやすかった。直線は外にもたれたが、道中で楽できた分、頑張ってくれた」と振り返った。福田師に19年
ロジータ記念(
グランモナハート)に続く2つ目の重賞タイトルをプレゼント。師は「本田君でしか勝ってないね(笑い)。牝馬はうまいし、オーナーとも相談して本田君でいこうと決めた」と鞍上を称えた。「距離に不安はあるが、
桜花賞に行ってみたい。本田君に乗ってもらう予定」と師。大舞台でも自分の
スタイルを貫く。
◆
ミチノアンジュ 父
ドレフォン 母スマートレモラ(母の
父ゴールドアリュール) 牝3歳 大井・
福田真広厩舎 馬主・鈴木道雄氏 生産者・北海道日高町の本間牧場 戦績7戦3勝総獲得賞金2386万円。
スポニチ