「サウジC・G1」(24日、キングアブドゥルアジーズ)
1着賞金は日本円にして約15億円-。昨年は
パンサラッサが歴史的な勝利を挙げた一戦に、今年も日本から5頭が参戦する。世界最高賞金を巡る戦いには、日本馬のみならず、本場アメリカ勢を含むダート界の猛者たちが中東に集結。豪華メンバーから、どの馬がダートの世界王者に輝くのか。
ウシュバテソーロ、
レモンポップの日本“Wエース”を筆頭に、各馬が21日、決戦の地で堂々と最終リハを敢行した。
昨年の春秋JRAダートG1を制し、最優秀ダート馬に輝いた
レモンポップは、競馬場のダートコースで単走追い。伸び伸びと四肢を伸ばした推進力あふれるフォームでサウジの風を切り、軽快なスピードを披露した。
昨年は同じ中東の地で行われた
ドバイゴールデンシャヒーンで10着に大敗。海外遠征はそれ以来の2度目だ。穂苅助手は「反応、
バランスともに良く、さすがだなと感じられるものでした。乗り手に従順なところも確認できた」と好気配を伝える。ゴール板付近で相棒の走りを見守った坂井も「非常にコンディションが良さそうに見えました」と合格点を与えた。
前走のチャンピオンズCは初の千八の距離をものともせず逃げ切りV。戦前にささやかれた距離不安を払拭した。「1周競馬よりワンターンの方がこの馬の適性がある。そういう意味では前走よりいいと思います」と鞍上。今回も同じ距離だが、さらなる質の高い走りを期待できそうだ。
坂井自身は23日の金曜日に国際騎手競走に選出。「毎年見ている側でしたけど、今年はようやく乗れるので楽しみ。金曜日の経験をつなげていきたいです」と意気込み十分。世界の舞台で技量を競う日本競馬界のホープは「サウジCではこの馬も主役の一頭。非常にワクワクしています」と頼もしかった。
提供:デイリースポーツ