「サウジCデー諸競走」(24日、キングアブドゥルアジーズ)
24年度の新規調教師免許試験に合格し、JRA史上初の女性調教師となった
前川恭子技術調教師。開業を目指し現在は矢作厩舎で研修中のトレーナーの姿を、サウジアラビアの地で見掛けた。
「(研修を)お願いしたときに、先生から『今年1年はついてきていい』とおっしゃっていただいて。私自身サウジは初めて。渡りに船です」と明るく笑う。16日から滞在し、
バスラットレオンを中心に3頭の世話の手伝いをしているが「馬は
リラックスしていて、何より人も気負っていないです」。海外実績豊富な矢作厩舎でノウハウを学べるのは貴重な経験だ。
当地には現在、世界中から有力馬が集結。その追い切りなどでは女性スタッフの姿も目立つ。「半分くらいが女性。日本も女性の乗馬人口自体は多いので増えてほしいです」。日本の競馬界でも女性進出の波を-。その思いを改めて強くした。
前川師自身もいずれは自らの管理馬で世界の舞台を狙いたいという。「でも、まずは連れて来られる馬を育てないといけないですね」。夢を追い掛け、日々研さんに励む。(デイリースポーツ・島田敬将)
提供:デイリースポーツ