◆第98回
中山記念・G2(2月25日、中山競馬場・芝1800メートル)
意外性を秘めている。
ボーンディスウェイと4戦連続でコンビを組む木幡巧は、自身4年ぶりの重賞勝利へ静かに闘志を燃やす。17年の
レパードS(
ローズプリンスダム)は11番人気、20年の
ダイヤモンドS(
ミライヘノツバサ)は最低16番人気と過去2勝は大波乱を演出。勝てば師匠の牧調教師の管理馬で初めての重賞Vとなるが、木幡巧は「そういうのは気にせず、この馬の癖も分かっている。この子の競馬ができれば」と気負いはない。
前走の
中山金杯(4着)は好位から運び、直線で一度は先頭に立つなど見せ場十分。同馬の初タイトルに向け、「いい位置を取って競馬ができたけど、もう少し極端な競馬をしてもよかったかも」と反省点を口にしつつ、今回は腹をくくった戦法を頭の中に描いているようだ。
自ら手綱を執った最終追い切りは、美浦・Wコース単走で6ハロン79秒1―11秒6の好時計を馬なりでマーク。鞍上は「先週の時点で結構、仕上がっていて、そのなかでリズム良く、抑えも利いていた。仕上がりはとてもいいです」と、状態の良さも背中を後押しする。(坂本 達洋)
スポーツ報知