昭和の時代から、
すみれステークス(3歳・リステッド・芝2200m)は出世レースとして存在感を維持し続けている。88年には
スーパークリーク、96年には
フサイチコンコルド、04年には
キングカメハメハが制覇。2着以下に敗れた馬からも
ゼンノロブロイや
ラキシス、
キセキなどのGI馬が出ている。
今年も素質馬が集った。注目すべきは出走馬の価格。
ホウオウプロサンゲ(牡3、栗東・
矢作芳人厩舎)の4億1000万円(税抜、以下同じ)を筆頭に、
ショウナンハウル(牡3、栗東・
松下武士厩舎)の1億8000万円、
ウィープディライト(牡3、栗東・
池添学厩舎)の1億円と、1億円以上が3頭。自家生産馬の
ジューンテイクを除いた9頭の取引価格と募集価格を合わせると8億9300万円に達する。
とはいえ、当然ながら高い馬=走るというわけではない。収得賞金を見ると、
ジューンテイクと
メリオーレムは900万円、他の7頭は400万円なので、どの馬もクラシックに出走するには賞金加算が必須。高額馬同士の負けられない戦いから目が離せない。