華麗なフォームでファンを魅了してきた名手がターフを去る。1997年のデビューから27年-大好きな馬乗りとして走り続けてきた
秋山真一郎騎手(45)=栗東・フリー=が25日、小倉11Rの
ダンツイノーバ(12着)を最後にムチを置いた。3月からは調教師として、ホースマン人生第2章をスタートさせる。
誇りを胸に、全力で走り続けてきた27年間だった。秋山真が大好きな小倉の地で騎手生活のラス
トライドを終えた。
最終レース終了後に行われた引退式で、秋山真は「(気持ちや見える風景などは)特に変わりませんでしたが、無事に終わってホッとしています。素晴らしい式を開いていただいたJRAの皆さま、寒い中残っていただいたファンの皆さま、ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
騎手として臨んだ最終日。小倉3Rで勝利をつかみ、JRA通算1059勝とした。「きょうに合わせていい馬を依頼していただいて、関係者の皆さまには感謝しています。やっぱりジョッキーはいいなと思いました。これだけたくさんの馬に乗せていただけるなら、まだまだジョッキーをやりたいです」と集まったファンを笑わせた。
昨年12月に難関の調教師試験に一発合格。3月からは調教師として新たな戦いが待っている。「できる限り、自分も調教に乗って感触を確かめたい。いろいろな性格の馬がいると思いますが、ジョッキーの皆さんに『乗りやすい』と言っていただける穏やかな馬をつくりたいですね。厩舎を開業して競馬場に戻ってきた時は、秋山厩舎の馬をまた応援してください」と目を輝かせた。ジョッキーとしての第1章は幕を閉じたが、これから始まる第2章からも目が離せない。
◇元JRA騎手の父・忠一さん「トップじゃなかったけど、地道に勝ってきました。大したものですね。これからが大変だけど頑張ってほしい」
提供:デイリースポーツ